ノリでやらかす
昨日は色々とありすぎたな。
1つはある授業でグループで話し合う場面。大人数のグループでコミュニケーションで大切なこととは?という問いである。
こう言った類の授業は好きな方でみんなどんな意見を言うのか楽しみだった。
先生は見守るだけで生徒だけで話し合うというルール。
生徒たちは初めて見る顔ぶれがほとんど。自分はというと1人も知らない。さらに初めのグループは自分含め男子は4人。他、10人ほどが女子。
男子3人は知り合いだったようで自分だけが孤独。
そんなことを考えていたら、なんか逆に楽しく思えた。「ぼっちやん。こんなんあるか?」
こんな風にその場をまあ無理やり楽しもうとしていたわけだ。
話し合いが始まるとしばらくの沈黙が訪れた。まあ予期していたこと。臆病な自分は第一声を発することができず、1人の女子が口火を切った。
そこから1人ずつ、意見を言っていくという流れに。
1人ずつを観察すると硬い口調だった。
コミュニケーションについて話す機会で実際にコミュニケーションを行なっている。
「今こそコミュニケーションの大切なことを実践する時じゃないか」
そう思った。そして考えた。まずは硬い雰囲気を変えるべきじゃないか。
いや、でも初見の人たちの集まりで和やかな雰囲気なんか無理じゃないか。
そんな葛藤の後、
「とりあえずやれ!」
と自分に喝を入れた。その場を楽しもうとしていたのもあり、実際にワクワクしていた。そのため緊張など一切なかった。
緊張しているときは自分の回ってくる番を予測してあらかじめ答えを考えている。
しかしその時は余裕があり、順番が回ってきたからでもノリで話せるだろうと思っていた。
自分の番が回ってきた。変わらずシーンとした雰囲気だ。
「変えてやろう」
そう思った。
そしてその場のノリで思ったことを大袈裟なジェスチャーを交えつつ、時間をかけて話した。
何も考えていなかったせいもあり途中で何を言っているのかわからなくなった。
「まあいい。内容はよくんからなくても雰囲気さえ変えられれば合格や」
でも内容があまりにも意味不明だったせいかみんなは
「何言ってんだこいつ」
そんな目をしていた。
自分の語彙力のなさ、説明力の無さに絶望した。
締めくくりでも雰囲気に飲み込まれて、始めのテンションを維持できなかった。完全なる敗北だ。
次の人にバトンタッチしてからは自分を責め続けた。
それでも話し合いは続くし、切り替えるしかなかった。しかしあまりに絶望していて最後まで切り替えることができなかった。できなかったというよりもう、怖くなった。
「初見の人たちにこれ以上変な印象を持たれたくない」
とにかくずっとこう思い続けていた。そのせいでほとんど積極的に話せなかった。
数人の人たちは自分の意見について話してくれた。それだけでなんか嬉しかった。凄まじい反論意見もあった。多少はぐさっときたが、反応してくれただけでよかった。
結論は結局、個人的に納得できるものではなかった。何度も反論する場面はあった。勇気を出して反論している人もいた。
でも自分はできなかった。これ以上喋りたくなかった。一旦、そう思ってしまうともうダメだ。頭の中がネガティブで埋め尽くされている。
最後には先生がみんなに質問していった。
「何を言おう」困った。
当たり障りのないことを言おうか。安全だし。
いや、もうやらかしてるならもういいだろ。その気持ちが強くなってきた。
「いけるぞ」
そのままノリでいこう。そう思った。
そしてノリで何も考えず指名された時、怖くて何も言えなかったことなどを感想として発表した。
先生は1回生の時から関わりがあり、すごく熱心な眼差しで優しくうなずきながら聞いてくれた。めちゃくちゃ嬉しかった。
自分だけでなくほとんどの人たちは本音で話していたように思える。大学生にもなるとやっぱりすごいなと感心した。
結果的に何言ってるかわからないやつというイメージで終わってしまったのかな。まあいい。
来週の授業も不安であるがノリで何とかなるだろう。
挑戦した自分を褒めて、また次も自分の中での挑戦をしていこう。
理解し合える人とその授業で仲良くなりたいな。
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